2018年10月24日

おでかけスケッチ〜秋の草花

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今年は少しずつ季節の草花をスケッチしております。

おでかけスケッチ〜花と風景/暑中お見舞い2018夏

お出かけスケッチ〜京都大原三千院

私の好きな古の絵師達は、様々な花や草木を美しく描き、季節の叙情を表しています。
ところが私、花を描いてみると、まるで美しく描けません。
というより「花」そのものをまるで知らなかったのです、これでは描けるはずがありません!めちょっく!

というわけで、ひと花でスケッチ一枚、花を観察してまずは知るための写生を始めました。

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秋のお彼岸頃に咲く彼岸花。赤い花には毒があるとのことで、幽霊花、地獄花など恐ろしい別名がある一方、天界の花とも呼ばれる、またの名を曼珠沙華


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不思議な美しさを感じる
蓮は泥より出でて泥に染まらず、ということで仏教で尊ばれるお花。
インドとベトナムの国の花だそうです。

睡蓮と蓮は違うとか、レンコンは食用の蓮だったとか。
なるほど、知らない事ばかりです。

昔、海外の意識の高いデザイナー氏がおっしゃっていたのですが、都市生活をする現代人は100ある企業ロゴを見分けられるが、山野において10の草花を知らない、ということです。あなたは如何ですか?

桜が咲けば春が来るあの喜び、でもだけではないのです、季節が変われば菖蒲紫陽花ノウゼンカズラ、夏が来れば百合朝顔桔梗木槿
次々と巡る季節と共に花と出会えるって結構楽しい事ですね。

その花が咲く季節は限られています。
だから一年に一度見られる時期が貴重なわけですね。

そして、知っている花が増えてくると、普段見ている風景がだんだん違って見えてきます。
こんなところに花が居たのか、季節の到来を教えてくれるのか、と感動するようになりました。

<秋の七草>

万葉集にも読まれている日本古来より愛されてきた草花。
色も香りも強い海外種と比べるとなんだかとても地味ですが…こちらが気づかなければスルーされてしまうような主張しない草花ですが、その目立たない佇まいが逆に愛おしい、なんて思ったり。


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藤袴〜ふじばかま。万葉集で”秋の七草”と詠まれた(山上憶良)古くから親しまれた花ですが今は準絶滅危惧種だそうです。満州国の国章にデザインされた事も。


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秋を代表する花のひとつ。は万葉集で最も詠まれた花なのだそうです。
扁平でまるっこい葉と小さな花が独特で、野原で見つけた時はなんとも愛らしいと思います。


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撫子〜なでしこは、撫でし子〜撫でていたい愛らしい娘ということで、古来より女性に例えられてきた花。大和撫子は日本女子を表す言葉として今もありますね。

秋の七草は今も継続中です(秋までに描き終えられるだろうか…)


そんな草花を見るのが楽しくて、最近では野原や田畑を抜ける道を歩いています。

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道すがらに、ある日柿が色づいたのを見つけたとき、不思議な感動がありました。
畑には柑橘系の実や梨もなっています。そして田んぼの稲も黄金色になり頭を垂れ始めました。

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秋になれば、実を結び恵みをもたらしてくれる、という単純な事だけどなんだか感動的な事が起こるのだな、と。
特に、今年は自然災害が連発し大変な夏でした…こうやって無事収穫を迎えられるってもうそれだけでとてもありがたいことなのだろうと(自分が育てたわけではないですが…)

ちなみに写生は奈良公園内にございます萬葉植物園に時々立ち寄ります。
こちらでは草花に万葉歌が寄せられているので添えている次第です(もう少し美しく書けるようにぼくはなりたひ)
園内で、稲やうるち、あわや稗の穂を初めてみましたが、とっても美味しそうでした。

そんな訳で、花を写生しているうちに、図らずも花の魅力、自然の美しさに気づくようになりました。
普通はきっと、自然の美しさを表現したくて絵筆をとるものなのでしょう、私は順序が逆でしたが…。
まぁでも、絵を上手く描く事より、私達を取り巻く自然が美しい、と感じられるようになった事が大事なように思います。

普段見ている何気ない風景も、どこにでもある草木にも、よく見れば美しい場面が無数にあります。
ちょっと公園に出かけるだけでとっても得した気分になれますしね。

最近は木々の枝振りに目が行ってしまいます。
明日香村の秋風景。ススキと萩を見つけてここは絵になる!と悦に入って描きました。

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こうやって描いたものは、奈良の風景シリーズに今後活かしたいと思います。

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2018年08月22日

おでかけスケッチ〜花と風景/暑中お見舞い2018夏

今年は例年以上の猛暑が続いておりますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか?
暑中お見舞いで描いた桔梗をお届けします。

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桔梗の清涼感ある色と形が、夏の日差しを和らげてくれる気がいたします。
と言っても、万葉植物園で描いていると紙に汗が滲みましたが…。

私は相変わらずこつこつと描いているのですが、こちらの記事もご無沙汰ですので、最近描き散らしたものを披露して近況のお便りといたします。

今年は奈良の風景を描くというミッションを設けましたので…
墨絵アートてぬぐい〜奈良風景 2018夏

先ずは、花。そして木々や風景を魅力的に描くため画力を磨いております。
日々の生活の中で身近にあるものですが、それでも上手く描くのは難しい…。
見慣れたものだけに、心に記憶しているイメージで描ければと思うのですが…先ずはよく観察することから始めたいと思います。

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涼をよぶ朝顔


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こちらは夏前におでかけしたスケッチより。
煉瓦造りの校舎が美しい京都の大学の風景です。

丁度我々が訪れた時、国民的朝ドラマの撮影が行われておりまして、セットや衣装など明治時代に迷い込んだような雰囲気を見る事ができました。

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レトロな学舎の向こうに、近代的建築が見える構図


【展覧会にいってきました】

最近出かけた展覧会をいくつか。

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■ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信@あべのハルカス美術館

鈴木春信は江戸の浮世絵を創始したオリジネーターのおひとりです。浮世絵がどのように誕生したのか勉強になりました。
爛熟の江戸末期世代の浮世絵師と比べると、その女性像も世界観も素朴で清々しい印象。
可愛らしい春信ガールたちを「萌え萌えきゅん」というパワーワードで、また何時か記事に描きたいとおもいます、いつものノリで…。


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■生誕150年 横山大観展@京都国立近代美術館

水墨画の超大作「生々流転」(重要文化財)を拝見しに行きました。
これは見ておいてほんと良かったなと、お陰で私の水墨も変わりました!その成果はまた近々描きあげました「竜虎図」にて。

日本画の巨匠として知られる大観は、縦横無尽に作風が変化する画家でした。
霊峰富士や海などのシリーズは様々なアイデアに満ちていたのですが、それら芳醇な作品群の中でシンプルすぎるぐらいの水墨画たちがなぜか光って見えました(墨絵描きのひいき目なのかな)

そして大観というと戦時中の芸術家として、藤田嗣治と共に興味深い存在です。

こちらもまたいずれ詳しく書きたいと思います。


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■マカロニほうれん荘展 in 大阪@あべの and

わたしが子どもの頃強く影響を受けたマンガ!待望の原画展が大阪にやってきました。
マンガというよりビジュアルインパクトの強さがピカイチで、イラストレーションのような体験をした最初なのかもしれません。
自分がかつてやっていた番組でも再三取り上げたぐらい、思い入れが強いのです。無論初日に並びましたw
伝説のマンガが40年を経て復活の兆しが…胸熱(ムネアツ)で待っております、先生。


【人物を描く】

今年の課題として、草花・風景と、目下力を入れているのが、人物描写です。
人物を魅力的に、というより破綻なく描くためには、観察と人体の知識が必要でした。
体はどのような構造になっているのか、個人差はどこに現れるのか、自然で美しい姿勢はどういったものか…などなど。

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shinshin8月号イラスト

浴衣は、布が包む人の体を感じさせるのがコツみたいですね。ごわっとした固い浴衣生地に柔らかい肌…というのはセツ先生の著書より教わりました。
感想:生誕100年 長沢節展 at 弥生美術館


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6〜7月はFIFA WORLD CUP 盛り上がりました。熱闘を繰り広げる選手達を描くことでより夢中に。
アスリートやスポーツ選手を美しく描くのもまた課題ですので、引き続き成果を墨絵deワールドカップとして落とし込みたいのですが、まだ先になりそうです。
墨絵deピョンチャンオリンピック〜2018平昌五輪

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体の構造を掴んだら、連続した動きも理解出来るようになりました。


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今年も奈良県×文化服装学院ファッションショー拝見しました。
興福寺中金堂落慶をテーマにした「あたらよ」可惜夜とは明けてしまうのが惜しい夜という意味だとか。
ファッションの憧れを今年も絵にしたいと思います。

そして、夏は!水着!なのです!

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2018年06月06日

お出かけスケッチ〜京都大原三千院

いよいよ梅雨入りですね。少し前のお話しですが、京都大原へスケッチに行って参りました。

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2018年春は例年より桜の開花が早かったため、お出かけスケッチ部では、洛北で多少開花が遅れる大原へ足を伸ばしました。
有名な観光名所ですが、今まで中々訪れる事がありませんでしたので新鮮でした。

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京都市内からバスで約1時間ほども離れた静寂な山里。
都から遠い、出家・隠遁の地として古くから知られた場所という事で、そんな趣が残る土地。
さすが観光名所、という風光明媚さでした。

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こちらは「大原女」(おおはらめ)
大原は古くより薪の産地で、はるばる都へ薪を売り歩く女性達は、京都の風物詩として知られていたそうです(京都の古いは千年前とかざら)
今は時代祭や、時代行列などでおみかけしますね。
手拭い被りと労働着というスタイルが、着飾った芸者とは違う存在感があり魅力的です。(歴史が長いので、時代ごとにファッションが異なるようですが…)

そして大原といえば…きょおと〜おおはら、さん ぜん いん♪デューク・エイセスが歌ったご当地ソング「女ひとり」があまりに有名。

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三千院では、阿弥陀三尊像を格納した船底天井がインパクトありましたが、四季折々のお花と、野仏さまが点在するお庭が絵になりますね。

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というわけで、最近はお花を描く方法を模索中です。

春の池大雅展以来、木々や山石を描きたいのですが…水墨は難しい…(><)
感想:イケてる水墨画家 池大雅 at京都国立博物館

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なかなか上手く描けません。今年は修行ですなー。

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というわけで、美しい菖蒲や紫陽花が色づいてまいりました。
まだ新株なので、フレッシュな色目ですねぇ。そういう発見も野外スケッチならではの楽しみ。

さて、新作はぼちぼち準備中でして、奈良風景を少しずつ描いていきたいかなと。
そして萌えきゅん鈴木春信を阿倍野に観に行かねばの(´ω`)


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