2018年11月05日

墨絵アートてぬぐい〜紅葉に鹿

奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき〜猿丸太夫

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秋晴の日はいつもの公園にスケッチへでかけます。
春は花盛り、夏は緑が生い茂っていたのが嘘のように、今は寂しい風景でした。

そう、寂しいのですが、葉の落ちた枝に少しだけ残る紅葉の佇まいがまたなんとも良い、と思えたり。
冷たそうな池を泳ぐ水鳥、寒空にすすきが広がる風情に響きわたる鳥の声。
そんな中みつけた、一輪だけぽつんと咲いている撫子に、ちょっとしたときめきを覚えたり。
寂しい光景にもなんとも不思議な感動があるものですねぇ。

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自然の中で感じたものは心の中にあるもので、いくら撮っても写真には映っていません。
心で感じた感動を表現するのは、やはり絵描きの仕事なのでしょう。
そんな事に思い至った今年の秋。

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ちょっと良い絵が描けました。
鮮やかだけど、秋ならではの寂しさ、わびしい風情を心に留めて表現しました。
今までの私の作品に無かった、そして目指していた理想の絵にようやく足を踏み入れたという喜びがありました。

これは今年始めた花の写生や、この数年続けている野外スケッチがようやく身になってきたのでしょう。
おでかけスケッチ〜秋の草花

何が嬉しいかといいますと、この数年、地道に努力し続けてきたことがようやく実を結んできたように感じるからです。

思えば墨絵を描き始めた頃は、ビギナーズラックで色々注目されたのをいいことに…
やれ墨絵ライブパフォーマンスだ、墨絵師ライブ早描きだとか、故きを温ね新しきを創るだとか、大胆さと繊細さの融合とか、なんともイタイ事を言ってのけたり、
あまつさえ伝統ある書道大会に乱入してトンデモ書道を披露したり、ネット生中継で恥ずかしいトークを垂れ流したり…駆け出しの怖い物知らずといいましょうか、今となっては黒歴史でしかありませんw

まさに中二病乙!墨絵アーティストから脱して、もう少しまっとうな絵描きになりたいと志し、この数年は外遊を控え、絵の基本に向き合い、古典を学ぶことに専念しております。
その成果がようやく僅かながら身についてきたことが嬉しい。ほんと地味な変化ですが、学問に王道なし、芸事に近道なし、急がば回れ、と申します。

かつての月与志を知ってくださっている皆さまに言いたい、いつまでもヘタクソとおもうな、よ!(´ω`)

まー自分はそんな真面目な性分ぢゃないと思ってたのですが…やはりこういうのが本当だとおもうので、真面目にこつこつやるのも悪くないなぁと。
まぁまたそんな機会が来たらたまにはアホな事してもいいのかもね、そもそもまだ、へたっぴですしねぇ。

ところで、今回の絵に描き入れた「秋の七草」

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おみなえし〜女郎花
黄色の小さな花が愛らしい。古典の秋主題画に必ず出て来ます。
秋の七草を知ると、日本美術が身近なものになりますね。


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すすき〜尾花・薄
十五夜のお月見で萩と共におなじみのすすき。秋になると何処にでも目にします。
藤袴や女郎花はほぼ目にしませんが…すすきは文字通り根強いのですね。
かつては(かや)と呼ばれ、茅葺き屋根に使われていたとか。


鹿スケッチ.jpg

奈良をテーマに描きながら、今まで描けなかった鹿。
鹿が何故人気なのか…描いてようやくその特長を掴みました、魅力は…美脚にありw


朱鳥.jpg

墨絵アートてぬぐい、お陰様でこの秋も好評です。
絵を納めに奈良市内に出ましたら、驚くほどの人出。正倉院展と観光シーズンで多くの方に観て頂ける機会です、随時補充しておりますので、奈良にお越しの際はぜひご覧下さい。

墨絵アートてぬぐい〜2018秋の作品

来上がり次第随時お納めしておりますが、手描きですので数に限りがございます、予めご了承ください。

最新作はSNSにて随時お伝えしております。

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2018年10月26日

墨絵アートてぬぐい〜2018秋の作品

そろそろ紅葉が美しい季節になって参りました。

紅葉に鹿.jpg

もちろん奈良公園も、紅葉の季節は見事です。
そして、恒例の正倉院展も週末より始まります。

朱鳥2018秋.jpg

お帰りには、ぜひ餅飯殿商店街「奈良てぬぐいの朱鳥」へお立ちよりください。
一年で最も観光客が訪れるこの季節、月与志の墨絵アート手拭いも充実させております。

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こちらは新しい作品、奈良と言えばこの俳句。

紅葉に鹿.jpg

初めて和歌を書き込みました。

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竜図の赤バージョン。


敬天愛人.JPG

敬天愛人


赤達磨.jpg

達磨の赤バージョン。



奈良風景シリーズも再び揃えました。

御祭り.jpg

御祭り

若草山焼き.jpg

若草山焼き

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浮見堂冬景

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2018年09月05日

墨絵アートてぬぐい〜竜虎図

龍図S.jpg

虎図S.jpg

久しぶりに龍を描きました。
中世の絵師が描いていたような古典的な表現が好きなのですが、今回は今までで一番現代的な竜虎図となりました(当社比べ)

想像上の神獣「」は、東洋の長い歴史の中で様々に描かれてきておりまして、そのデザインも時代や地域で少しずつ変化していて興味深いです。
いわば答えのない姿を人々が受け継いで描き、いつの時代も人気があるというまさに伝説の存在。

現代も多くの絵師が龍を描いておられるので、私も描くのには少し気合いが入る特別な画題です。
まだまだ古典から脱しておりませんが、月与志らしい龍を目指しております。

私が思う「龍」は大気のうねりともうしますか、自然そのものを人が捉えた形として生まれたのかな、と。
なのでだいたい何時もこのような表現になっております。

人知の及ばない神々しい存在でもあり、時に恐ろしい側面も持つ…と記事を書いている今、しみじみ思うところです。平成最後の一年は自然がもたらす災厄で大変な年となりました。

こちらはご注文品でしたので、手間暇をかけて制作することができました、ありがとうございました。

龍図L.jpg

虎図L.jpg

夏に水墨画の大作「生々流転」を横山大観展で拝見しまして、大気の息吹や、光と闇を巧みに水墨で表現されているのに大変感銘を受けました。
墨の美しさを活かすにはどのように心がけるべきか…今回は早速その学びを生かして取り組みました。
詳しいお話はまた改めて記事に書きます。

おでかけスケッチ〜花と風景/暑中お見舞い2018夏


藤に蘭稜王.jpg

こちらは蘭陵王を単独で半巾サイズに描いたものです。
舞楽でよくお見かけする「蘭陵王」を藤と共に。
墨絵アートてぬぐい〜奈良風景 2018夏

次は大和猿楽(能楽)を描いてみたいなー。

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