「奈良音風景・Soundscape Nara」を、2014年3月31日 放送いたしました。
今回は「美音世界」大橋了久さんをお迎えし、コトコトイヌイくんと共に、奈良を舞台にしたフィールドレコーディングと、その公開制作・スタジオライブまで、たっぷりお届けいたしました。
■きっかけ
そもそもは、コトコトビーツに、大橋さんゲスト出演回に月与志もご一緒して、
そこで大橋さんの音楽に対する姿勢に感銘を受けました。
→【cotocoto beats】 #23 2014.03.17 ゲスト:大橋了久
それがきっかけで「奈良音風景」の企画が立ち上がりました。

そして、3月31日 早朝6時、興福寺 五重塔下に集合した三人で、奈良の音を求める早朝散策に出たのでした。

空気も美味しく、音が新鮮に聞こえた気持ちの良い時間でした。
その時採集した音を元に、その夜に番組オンエアいたしました。
【DEERs NARA特番〜奈良音風景・Soundscape Nara〜前編】
構成の都合で、この放送枠では、おなじみコトコトイヌイくんとの二人トークとなりました。
知的財産アナリストの資格をお持ちの、株式会社エデンフィールド 代表 乾さんに、
音楽と知的財産、経済産業省推進「クールジャパン戦略」について、やや専門的なお話しを、身近なところからお伺いしました。
【奈良音風景サウンドスケープ】前半 2014.03.31
東京の現状にもお詳しい乾さんに、最新の情報など、ひきつづきお伺いする時間を、また作りたいと思います。
【DEERs NARA特番〜奈良音風景・Soundscape Nara〜本編】
後半は、奈良在住の電子音楽家 大橋了久さんをお迎えし、イヌイくんと共に「奈良の音」づくりの全貌に迫りました。
【奈良音風景 サウンドスケープ】後半 2014.03.31
メインは、普段なかなか知られることのない、大橋さんの音づくりへのアプローチのレポートです。
不肖、私が音楽初心者代表として、やや専門的な分野のお話しを、色々と聞き出しております。

実例として、朝採集した「鐘の音」を、電子的に変容・構築。
お馴染みの鐘の音が、大橋さんの手によって、不思議で繊細な音色に紡ぎ出されていく様を、ぜひご覧下さい。
全編を通してみれば、どのような技法・考え方で「音づくり」に取り組んでいるのか、理解が深まるのではないかと思います。
一方、コトコトイヌイくんは、アナログシンセサイザーの仕組み、どのようなものかといった所から演奏まで、実演してくださいました。
演奏する楽器というよりは「音をつくる」道具としてのシンセサイザー。
Mac Book Pro で音作りをする大橋さんと、シンセのイヌイくんが向かい合い、音のライブ演奏タイムもあります。
絵描きの私の印象ですが、ピュアな音色のシンセサイザーは鮮やかな「原色」。
鐘の音という自然音を元にした大橋さんの音は、やや濁った複雑な色合いに思え、それらが上手く絡んで響き合っていたように感じました。
演奏後、大橋さんの「美音世界」について、深く伺っています。
大自然と都会が一つになった美しい土地、奈良という空間に触発されて創作される音楽、映像…
少々長い番組となりましたが、会話の中から、いろいろ興味深いお話しがでてきました。
大橋さんを良く知る皆さん、必見ですよ。
最後は、コトコトイヌイくん、大橋さん、月与志で、また新しい事をしたいと語りあいました。
次の特番を、どうぞお楽しみに。
■補足情報
ハモンドオルガン:1930年代に発明された電子オルガンの一種。
倍音:ひとつの音に含まれる基音以外の音。音の印象(音色)を決定するのだそうです。
奈良太郎:東大寺の大梵鐘のニックネームだそうです。
この時の話題と映像は、後日の以下の番組でも取り上げております。
→【cotocoto beats】コトコトビーツ #25 2014.04.07
→【月与志のカルチャー夜話】 #14 2014.04.07
アーカイブ
→【DEERs NARA特番〜奈良音風景・Soundscape Nara】前半
→【DEERs NARA特番〜奈良音風景・Soundscape Nara】後半
奈良の今を伝えるインターネット放送局 DEERs Nara Channel 生放送の番組です。
ご試聴は番組HPよりライブ放送をお楽しみください。
→http://www.deers-nara.com/
月与志のカルチャー夜話
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