2013年07月25日

墨絵で大事な幾つかのこと。

「墨絵アート体験教室」の授業補足として、墨絵で大事な幾つかのことを挙げておきます。

■墨に五彩あり
〜五彩は五色のことではなくあらゆる色のこと。無彩色に鮮烈な色味はないが、作者の技量と鑑賞者の見識で様々な色の色材以上に多彩な色が表現できるという意味 (wiki)

■余白の美、「無」の美
墨で描いた美を感じる為には、何も描かれていない空白が必要です。
「無」を感じるというのは、東洋画において重要なポイントです。

■墨と紙の神秘
墨の生命は、紙にのせられたとき、はじめて誕生する。
墨には魔性が潜んでいる〜榊莫山

水墨画とどう違うのですか?という質問をよく頂きます。
水墨画は技法等が完成された古典的な美を学ぶ、いわばクラッシックのジャンルと存知上げています。

日本において水墨画は、鎌倉・室町時代に禅文化と共に盛んになったようです。
つまり深く掘り下げていくと、仏教的な目で世界を見る、という思想にたどり着きます。
例えば、無彩色=色欲を捨て去った悟りの境地…という話になるようです。

それも素敵で良いのですが、もう少し身近な感じで楽しめるものとして、墨絵があっていいんじゃないか、と考えています。
中世においては、書や絵画は一部の人々の教養でしたが、墨絵は民衆と共にありました。

もちろん、根本にある東洋的な美意識は大事にしたく思います。

私、絵手紙は大変好きです。
味わい深い絵で、描き手の温かい気持ちが伝わってきますよね。
あれは、長い人生を重ねてきた人達だから描ける世界なのかな、と思います。
日本人の感覚に根付いた人生観が、絵と言葉に表れているんですよね。

一方で、私、10代・20代の若い子達が描く、絵やマンガも結構好きです。
どことなく青臭く、切なく、不安に満ちていたり、刹那的だったり。
まだ幼くて自分をうまく抑えられないもどかしさや、苦しさ、思春期ならではの感覚が、そこに表れているんですよね。
もう成熟してしまった私は、懐かしさを覚えても、もうこういうのは描けないからね。

私は常々、そんな10代・20代の絵描きに、墨・筆の可能性を知ってもらいたいと思っています。
最新のデジタルツールもいいけど、忘れられてる道具にも、今までに無い可能性があるんです。

そういうわけで、墨絵アート体験教室には、幅広い年代の方に来て頂けたら、と思っています。
どうぞよろしくお願いします。

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タグ:水墨画 墨絵
posted by 月与志(tsuyoshi-jp) at 23:15| Comment(0) | 墨絵教室
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