
最初はスタンダードな紺色でしたが
→墨絵アートてぬぐい〜令和染め
今回は赤を染めてみました。
※ちなみに自然の草木染め…という凝ったものではありません、家庭用のECO染料を使っています。

【令和〜朱Ver.】
赤く染めてみたら…心奪われるような色彩の魔術ですね。
染色設備など持ってないので、バスルームを使ってるのですが、真っ赤に染まってえらいことに…映画「朱花の月」のあのシーンを思い出しました(ネタバレになるので皆まで言いませんが…)
金文字で「令和」といれたら、とたんに豪華な感じに。運気上昇しそうですねw

青い染めに銀の方が、侘しく穏やかな美しさで自分としては好みなのですが。
金色に惹かれる方のために、ご用意いたしました。
ところで「朱花(はねづ)の月」は、藤原京の在った地〜奈良の橿原・明日香・高取などを舞台にした現代映画。
河瀬直美監督の鮮烈な演出が印象深い映画です。紅花染めの鮮やかな朱、万葉の時代と、昭和と平成と土地の記憶が出会う、穏やかで激しい映像と物語。劇場で見て以来、また無性に観たくなってきたなぁ。
【恋ひ恋ひて】
真っ赤に染まった晒に何を描こうかと考え、「朱花の月」の印象が蘇った事もあり、情熱の恋の「赤」でいこう、と。
そこで思い浮かんだのが「恋」「愛」「思」の三字が入るこの歌。
恋ひ恋ひて 逢へる時だに 愛はしき 言尽くしてよ 長くと思はば 〜大伴坂上郎女 万葉集
「ヤバイほど、好きよ」と超訳されて有名なあの歌ですw
キラキラ文字に桜の花を添えたら、女子力高そうなこの歌らしくなったような(´ω`)
大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)は、古典にうとい私でもかろうじて存じ上げていた額田王(ぬかたのおおきみ)に次ぐキラヤバ☆な万葉女流歌人。
額田”ひばり”王に匹敵する昭和の大物歌手はだれか、今思案しているところですw
大伴氏というと、令和の元ネタになった「梅花の宴」の旅人(たびと)や、万葉集編纂者と目される家持(やかもち)など、万葉の世界では非常に重要な氏族なのだなぁ。
坂上郎女は、後に太宰府の旅人の下で暮らし、甥の家持の教育にも携わった、ともいう大伴氏の重要人物。
平城京の佐保川近く「坂の上の里」に住んでおられたので坂上郎女(さかのうえのいらつめ)と呼ばれているそうな。
恋多き女とも伝わる多数の恋歌を残している、というけれど、公に詠まれる和歌で、どうしてそこまで赤裸々にプライベートな事をつぶやけるのか、この時代の事情はまだ謎です。
で、大伴"千代子"坂上郎女、でいかがでしょう?ちよっ…ちきびしいかな。
前回の作品→墨絵アートてぬぐい〜2019春夏・藤・山吹・八重桜
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どうしても手元で観察したくて、庭に花を植えるようになりまして、最近はそれらを写生するのが至福の一時です。
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