昨年から取り組んでおります、日本の花と歌シリーズ
今まさに咲き始めました、桜でございます。

今回お納めしたのは、乙女山茶花・桃・水仙・桜の4枚。
【乙女山茶花(おとめさざんか)】
天津風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ 〜僧正遍照
墨絵アートてぬぐいの中で今までに無いカラフルな一枚。
今後のシリーズの模範になる逸品となりました。
百人一首でも有名な「をとめの姿 しばしとどめむ」
天から舞い降りた女達の舞をもっと見ていたい…という情景。
天女は美しい女性の比喩なのかもしれませんね。
というか詠み主が坊主なだけにインパクトがある歌ですよね…(´ω`)「坊主めくり」とか懐かしい…。
【桃】
春の園 紅にほふ桃の花 下照る道に 出で立つをとめ 〜大伴家持
こちらは万葉集より。やはり桃といえば万葉の昔から乙女なのですね。
桃色の心は愛ある印、もぎたてなこちらの絵を飾って幸せゲットしてください。
【水仙】
朝ぼらけ 有明の月と みるまでに 吉野の里に ふれる白雪 〜坂上是則

以前記事に書きましたが、水仙を詠んだ古歌がありませんので(古代にまだ水仙は存在しなかった)、冬の風景を詠んだ名歌を書き添えました。
百人一首にも選ばれた「朝ぼらけ(夜明け)」しら雪の白さと、水仙の白い花が響き合いますね。
【桜】
ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花 の散るらむ 〜紀友則
こちらは古今集より、百人一首でも有名。
柔らかな春の日差しの中で、散り急ぐ桜の花を詠んでいるのですが、なんとも優雅です。
昨年おでかけした大原三千院のしだれ桜を基に、和歌を響き合うように散らしてみました。
→お出かけスケッチ〜京都大原三千院
花に関する詳しい内容は、こちらの記事をご覧下さい。
→おでかけスケッチ〜冬から早春の花〜水仙・梅・桃・桜
→おでかけスケッチ〜椿姫と薔薇姫
先月お納めした早春の花々。
紅梅と椿、これで六花を作品化しました。

詳しくは
→墨絵アートてぬぐい〜2019早春・椿・梅・龍虎
日本の花と和歌、とても描きがいのある美しい主題です。
花に触れ、スケッチをして、作品に昇華していく過程も、とても心地よいものがあります。
この一年を通して季節の花を充実させていけたらと思います。
来上がり次第随時お納めしておりますが、手描きですので数に限りがございます、予めご了承ください。
最新作はSNSにて随時お伝えしております。
Twitter id= tsuyoshi_japan
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墨絵アートてぬぐいにつきまして、詳細は以前の記事をご覧下さい
→朱鳥さま 墨絵アートてぬぐいのご案内
→月与志|手描き墨絵てぬぐい

ところで、これを書いてる今日、新元号が発表されまして、新元号は万葉集を由来にしたということでした。
新しい元号は「令和(れいわ)」。典拠は奈良時代に完成した日本に現存する最古の歌集「万葉集」。日本で記された国書に由来する元号は確認できる限り初めてとなる。〜朝日新聞ニュースより
というわけで、新元号をテーマにした作品を作りたいと思います。
4/21追記:つくりました→墨絵アートてぬぐい〜令和をお迎えする・梅桃桜
あと、奈良に縁深い絵のご注文を受けて制作中。こちらも早くお知らせできたらいいなぁ。
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