2016年05月30日

月与志のカルチャー夜話 第八十四夜 〜日本のギャル

月与志がお送りする、知的好奇心を刺激するカルチャー系トーク番組「月与志のカルチャー夜話」

2015年8月31日放送 第八十四夜は、90年代に一世を風靡した「ギャル」文化を中心に、80年代のボディコンシャス、90年代のコギャル・ガングロから、近年の原宿系やネオギャルまで。
日本女性のファッション・ライフスタイルの変遷を、カルチャー視点でお話しました。


【月与志のカルチャー夜話 第八十四夜 〜日本のギャル】

各コーナーの詳細は以下です。

風邪でつらい一週間でしたが、元気に放送しております。

先週に引き続き80年代地下アイドル<バブルのオイニー・ベッドイン>のお話し。
そして今週のテーマは「日本のギャル」

8月のテーマは「終戦の日」番組として初めて重いテーマを取り上げたため、
バランスを取ろうと軽〜いテーマを設定したのですが、
いざやってみると、思った以上に興味深く、色々語っております。
改めて観ましたが、なかなかユニークな内容ではないでしょうか?

男性視点でギャルを取り上げておりますが、よくある煽るような内容ではございません。

今月の話題のふり返り
第八十一夜 〜萌えミリタリー
第八十二夜 〜日本の軍歌・戦時歌謡/風立ちぬ
第八十三夜 〜沖縄

安保条約、日米関係に関心が深かった1995年夏の放送です。

日本のギャル.jpg

<カルチャートーク:ファッション#03 日本のギャル>
久々のファッションテーマでした(カルチャー三種の神器/アート・音楽・ファッション)
因みに今までの放送
ファッション#02 山口小夜子
ファッション#01 黒の衝撃〜コム・デ・ギャルソン

一世を風靡した「ギャル」文化を通して、80年代〜90年代の社会について考えてみました。

「ギャル」とは、日本の若い女性のファッションと風俗文化を指す言葉です。
80年代後期、ボディコンシャスな服に身を包み、贅沢で享楽的な生活をし「イケイケギャル」と呼ばれたOLや女子大生達。
90年代中〜後期、若者の街 渋谷に登場した、過激なファッションと言動で世間の注目を集めた「ギャル・コギャル」とよばれた少女達。

彼女たちの登場した背景には「バブル景気」があったと思います。
「バブル景気(経済)」とは、1986年〜1991年までの51か月間に、日本で起こった資産価格の上昇と好景気、およびそれに付随して起こった社会現象。
バブル絶頂期(1988前後)とイケイケギャル、バブル崩壊後の社会混乱期(1995前後)とコギャルブーム、ぴったり符合します。
実質のない好景気に浮かれ、どん底に落ちて混乱していた当時の大人達(社会のリーダーたる30〜50代)の混乱が、若い女性や子ども達に悪い形で反映していたのではないか。子は親の鏡といいます。

ギャル文化は、90年代末、日本女性独特の感性を反映して一つの文化に到達したように思います。
ガングロ・マンバといった様式は、もはやファッションというより、少女達が迎合したくないと感じる日本社会に対する反抗だったのではないか。
大人世代と強力な摩擦を生む「ギャルファッション」を、それでも貫いていく事を選択する少女たちは、ある意味90年代の「つっぱり」だったのではないか。

2000年代以降、ギャル文化は、形を変え現在も新しい世代の少女に受け継がれているそうです。海外にも飛び火しているとか。
ギャルは、80〜90年代に現れましたが、近代化した日本社会には常にいた人々だろうと思います。それが目に見える「スタイル」として現れたにすぎない。

というような、カルチャー視点で語った回でしたが、「女性」という、利巧でおばかで可愛らしい存在に対する私のラブレターでもありました(´ω`)

1)ギャルの歴史
<1970年代>
東京でギャル=若い女性をさす言葉とファッションが定着。
世界的なファッション変革期・海外有名ブランドブーム(ニュートラ)・サーフファッション


<1980年代〜バブル絶頂期>
ボディコン(ボディ・コンシャス)タイトでボディラインを強調したワンピース/ワンレン(ワンレングス・ボブ)ストレートの髪でフロントから後ろまでを同じ長さに真直ぐ切り揃えたもの
イタメシ・アッシー・メッシー・ディスコブーム・ジュリアナ族・オヤジギャル
担い手:女子大生・若手OLなど

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<1990年代中期〜末期(バブル崩壊直後)>
渋谷を中心に活動する前衛的なファッションをする女性(少女)たち。
担い手:女子高生など(コギャル)

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渋谷系=アメカジ(アメリカンカジュアル)
ギャルのカリスマ−1:安室奈美恵
アムラー:70年代風のサーファーファッション、LAファッション 茶髪の登場

コギャル・マゴギャル:ルーズソックス・日焼けサロン・カラーコンタクトレンズ・メッシュ・ロングブーツ

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ガングロ:髪の毛を金髪かオレンジ色に脱色し、肌を黒くするというスタイルのオルタナティブ・ファッション

ヤマンバ・マンバ:部分的な着色・脱色をしたメッシュを施し、乱れたように形作った髪形。
ネガポジ反転をしたかのようなメイク。タンニングされた黒い肌と対照的に白い色のグロスやアイラインなどが特徴。

ギャルサーパラパラギャル男(ギャルお)

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<2000年代以降>多様化と拡散
白ギャル:美白ブーム・金髪
ギャルのカリスマ−2:浜崎あゆみ・アユラー
ビンバ(マンバでかつB系)お姉ギャル(オネギャル)スポギャル・アルバカ・センターGUY・キグルミン

ギャルのカリスマ−3:倖田來未・エロカワ

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age嬢(あげじょう)ファッション雑誌『小悪魔ageha』が提案したギャルファッション
盛り髪・巻き髪、目力メイク・ミニ浴衣

■姫ギャル・姫ロリ

<2010年代>
ギャルのカリスマ:益若つばさ・西野カナ・加藤ミリヤ・きゃりーぱみゅぱみゅ
原宿系ギャル:ガーリー系・フェアリー系
渋谷系ギャル:ネオギャル〜海外セレブのファッションを取り入れた新感覚のギャル・ネオンカラーヘア
ガングロカフェ・ギャル系カフェ

ギャル08.jpg

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blogを書いている時点で改めて観て、なかなかユニークな回だったと思います。
今までのテーマはよくある話題がほとんどでしたが、
今回は私の私感が多く含まれており、ギャルと大人とバブル経済の関係とか、信憑性は薄いですが(´ω`)そのぶんユニークな視点を提供できているかな、と。

ぜひアーカイブ映像をご覧下さい。


奈良の今を伝えるインターネット放送局 DEERs Nara Channel 生放送の番組です。
ご試聴は番組HPよりライブ放送をお楽しみください。
http://www.deers-nara.com/

月与志site
http://tsuyoshi-jp.com

Facebook Artist page「月与志」
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posted by 月与志(tsuyoshi-jp) at 12:15| Comment(0) | 月与志のカルチャー夜話
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