2016年05月25日

月与志のカルチャー夜話 第八十二夜 〜日本の軍歌・戦時歌謡/風立ちぬ

月与志がお送りする、知的好奇心を刺激するカルチャー系トーク番組「月与志のカルチャー夜話」

2015年8月17日放送 第八十二夜は、日本の戦時中の文化について・軍歌・歌謡曲を通して紹介しました。
終戦の日特別企画。宮崎駿監督作品「風立ちぬ」のお話もあわせてお話ししています。


【月与志のカルチャー夜話 第82夜 〜日本の軍歌・戦時歌謡/風立ちぬ】

各コーナーの詳細は以下です。

先ずは、90年代バブル期のオイニー(匂い)を撒き散らす地下セクシーアイドルユニット「ベッド・イン」!のお話し(´ω`)
ルックスから言葉遣いに至るまでバブル期の匂いがプンプン。完全逆行!死語満載!
ティーンアイドルが蔓延る現代日本のアイドル界にアンチテーゼを叩きつけるべく結成されたセクシーアイドルユニット!
を目撃した衝撃を語っておりますので、みてちょんまげ☆

唐突にケーハクな語りになってますが、この時、軍歌というタブーに触れるテーマを初めてとりあげる生放送でしたので、実はかなりプレッシャーを感じておりまして。
その結果、過剰にアーパーな話題をふっていたように思います(放送が荒れなくてよかった…)

この後「80年代いけいけギャル」について取り上げました。バブルの興隆と混乱が生んだ日本のギャルたち。
第八十四夜 〜日本のギャル(アーカイブ)

番組でしばしば私自身も青春時代を過ごした「80〜90年代」を特別な思いを持って語っているのですが。
一方でバブル期を享楽的に過ごした世代は、昭和の復興を命を削って成し遂げた世代の苦労を知ることもなく
棚ぼた的に冨と平和を享受した世代だったと情けない気持ちになることもしばしば。
郷愁と嫌悪、昔は良かったvs恥ずかしい過去、そんなアンビバレントな思いを抱く80'sなのです。


そして、先週の萌えミリタリーのお話の追加。
ヤマト20199も旧作と比較して萌え要素が高まっている、とか
横須賀に戦艦三笠を見に行った時の話。ちなみに奈良県にある三笠山(若草山)にちなんで命名されたそうです。
第八十一夜 〜萌えミリタリー


1)アニメ#10 風立ちぬ

この夏の私的な課題アニメ・風立ちぬ (2013年)
宮崎 駿監督最後の長編アニメーション映画。零戦(ゼロ戦)を開発した実在の人物、堀越二郎をモデルに、その半生を描いた作品。堀辰雄の小説『風立ちぬ』からの着想も盛り込まれている、というものです。

「この映画は戦争を糾弾しようというものではない。ゼロ戦の優秀さで日本の若者を鼓舞しようというものでもない。本当は民間機を作りたかったなどとかばう心算もない。自分の夢に忠実にまっすぐ進んだ人物を描きたいのである」
反戦主義でありながら、世界の戦記を読み、武器にも造詣が深い。鈴木プロデューサーは「矛盾の人」と監督を評している。


という作品について、色々感じた事をお話ししています。
高畑 勲作品「火垂るの墓」のお話しもあわせて。


2)音楽#04 日本の軍歌・戦時歌謡

日本の軍歌A.png
※昭和の古い話題を今の若い世代に聞いてもらいたいという目的で、萌え画風(昭和のおっさんなのでこれが限界)に描いたタイトルビジュアルです。

日本の戦時中の文化について・軍歌・歌謡曲を通して紹介しました。
どの国にも存在し、歴史や人々の意識が色濃く反映している「軍歌
フランスの国家「ラ・マルセイエーズ」は革命歌でした。

日本の「軍歌」と戦時中の歌謡曲を通して、日本の文化がその時どうだったのかを探りました。

昭和初期、日本は世界でも有数の巨大レコード市場のある「歌謡曲大国」だったそうです。
帝国時代は、軍部・政府主導で、また民間でも数多くの「軍歌」が制作され愛唱されました(とても売れたそうです)

一言で「軍歌」といっても、実際はとても幅広いものでした。

まず軍隊発祥(軍隊内部でつくられた曲)の楽曲。
軍隊が実際に使用する公式な「軍楽」(軍艦行進曲など・明治期に作られ今も海上自衛隊で演奏されるそうです)
連隊歌艦歌など、各部隊ごとに作られた歌(加藤隼戦闘隊など)などが代表的です。


兵隊ソング」(軍隊小唄、兵隊フォーク)と呼ばれる、一般の兵士に愛唱された非公式の替え歌も人気がありました。
(「ほんとにほんとにご苦労ね」「海軍小唄(ズンドコ節)」「可愛いスーちゃん」「同期の桜」等)

現場の人間の悲哀が歌われたそれらは、時に軍に歌唱禁止とされても、密かに歌い継がれ、今日に伝わっているそうです
(「戦友」露戦争時に誕生・厭戦的であるとして歌うことが禁じられたが、一兵卒の悲劇を歌う愛唱歌として密かに歌い継がれたとか)

また、戦時歌謡と呼ばれる、民間(レコード会社・映画会社)が制作した流行歌も、現在は軍歌に含まれる場合があります。
政府機関と大手マスメディアが主導で(公募などで)制作した有名な楽曲は、その表現の過剰さで、現代の軍歌のネガティブなイメージの原因になっていると考えられます。

勝ってくるぞと勇ましく〜「露営の歌」新聞社が戦意高揚のため公募し制作した。
北原白秋や山田耕筰ら文化人の戦争との関わりについて。

麦と兵隊」火野葦平の戦記文学およびそれをもとにした戦時歌謡。

海行かば」帝国海軍を象徴する楽曲。政府と日本放送局が国民の戦闘意欲高揚を意図して制定した。
ラジオ放送の戦果発表(大本営発表)が玉砕を伝える際に、必ず冒頭曲として流されたため「第二国歌」「準国歌」扱いされ、盛んに愛唱されたが、戦後は事実上の封印状態が続いた。作詞は奈良時代の歌人大伴家持。

サイパン陥落(玉砕)太平洋戦争末期、非戦闘員にまで自決と玉砕を命じた日本軍のバンザイ突撃。

戦後のヒット曲「ああモンテンルパの夜は更けて」(渡辺はま子・1952年)が、海外で戦犯として収監されていた日本人の帰国を実現したという話もありました。

月与志のカルチャー夜話 8月のテーマは「戦後70年」歴史を正しく知り、理解し、伝えて行く重要性を感じます。
知らないでいる事が、誤解や妄想と無用の恐怖を生み、将来間違った方向へ進んでいかないためにも。

ぜひアーカイブ映像をご覧下さい。

日本の軍歌B.png
※おっさん流 萌キャラだったためか、若い世代の反応は鈍かった…(´ω`;)残念

「戦後70年」テーマ特集、次回は「沖縄
沖縄を旅した思い出話と、沖縄独特の文化・歴史をお話します。琉球処分、沖縄戦、アメリカ統治…沖縄の悲しみの歴史についても。
第八十三夜 〜沖縄(アーカイブ)


奈良の今を伝えるインターネット放送局 DEERs Nara Channel 生放送の番組です。
ご試聴は番組HPよりライブ放送をお楽しみください。
http://www.deers-nara.com/

月与志site
http://tsuyoshi-jp.com

Facebook Artist page「月与志」
http://www.facebook.com/tsuyoshi.art
posted by 月与志(tsuyoshi-jp) at 04:47| Comment(0) | 月与志のカルチャー夜話
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。