2016年05月14日

月与志のカルチャー夜話 第七十九夜 〜テレビまんがと昭和:オールドスクール・アニメ03

月与志がお送りする、知的好奇心を刺激するカルチャー系トーク番組「月与志のカルチャー夜話」

2015年7月27日放送 第七十九夜は、大人が子どもに戻る一時「オールドスクール・アニメ」第3回も引き続き70年代。テレビまんがを通して昭和という時代をふり返ります。一緒に懐かしみましょう☆平成世代も歓迎。



【月与志のカルチャー夜話 第七十九夜 〜テレビまんがと昭和:オールドスクール・アニメ03】

各コーナーの詳細は以下です。

昭和の炭酸飲料ブーム、中年の星、宇宙飛行士 油井亀美也さん同年代!

この夏の課題アニメ「境界の彼方」の感想・奈良ホテル・西大寺駅周辺が出て来ます。飛天のいる公園は高の原辺りらしい。

エヴァ新幹線、山陽を駆ける JR西日本が秋からコラボ企画。
日本の企業も本気ですねぇ。

テレビ漫画と昭和.png

アニメ#10 オールドスクール・アニメ03:テレビまんがと昭和
「オールドスクール・アニメ」第三回目でございます。今回はテレビまんがを通して昭和という時代を語ってみました。

前回は→第七十八夜 〜テレビまんが黄金時代:オールドスクール・アニメ02


1)まずは昭和の子ども達はどんなだったか、というお話し(もちろん個人差ありますが・私の記憶ですので、昭和40年代前後です)
TVは家族でみる(一家に一台)ゴールデンタイムはテレビマンガ〜夜は大人の時間、でした。
同じ時間にTVの前に全員集合でしたね、同級生は皆同じ物見ていて、学校で話題になりました。
子ども向け番組は、テレビまんがも、TV映画(特撮番組はこう呼ばれていたらしい)も、人形劇も、それほど違いは無かった気がします(存在として、という意味で)

昭和の子ども達の「将来の夢」を調べてみました。
男の子:プロ野球選手・学者・博士・警察官・刑事・パイロット・エンジニア・電気技師・マンガ家…など
女の子:スチュワーデス(キャビンアテンダント)・デザイナー・看護婦・タレント・先生・保母・マンガ家…など

五十代ホイホイ番組ですねぇ〜とコメント頂きました(´ω`)


2)キーワード別にテレビまんがをみてみる

【スポ根】
「根性」がキーワードのモーレツな時代でした。
スポ根=「スポーツ」と「根性」をあわせた略語。1960〜70年代の日本の漫画、アニメ、ドラマで一大ブームを築いた。
「巨人の星」「アタックNo.1」「サインはV」「侍ジャイアンツ」「ど根性ガエル」…など

根性=日本のスポーツ界において語られる「困難な状況にあっても屈することなく物事をやり通す意思や精神力」ということです。スポ根の定番といえば、ライバル対決・魔球・必殺技・自分にうち勝つ・勝利!といったところでしょうか。

高度成長期には「欧米諸国に追いつき追い越せ」という価値観があったそうで(気合と根性で働く「モーレツ社員」など)そういった空気に一致していたのかもしれません。私はそこに「戦後の復興を託された少年達」の姿をみます。

60〜70年代に全盛だった「スポ根」も、経済的に豊かになった80時代には時代遅れになり、その役目を終えました。


【家族〜みなしご】
「みなしごハッチ」「てんとう虫の歌」「タイガーマスク」など…みなしごが登場するてれびマンガは多かった記憶があります。
英米児童文学には、孤児を主人公とした「親のいない子ども」を描いてきた歴史があるそうで(『赤毛のアン』『あしながおじさん』から『ハリー・ポッター』まで)日本の子ども向け番組もそれに習ったものかもしれません。あるいは、まだ戦後の社会状況を反映していたのかも。戦争で親を亡くした子ども達が実に沢山いた時代、こういったお話しはリアルだったはずです。
※戦闘や空襲によって多くの成人が死亡したため、両親を亡くし孤児となった未成年者が続出。戦後、このような孤児は戦災孤児と呼ばれた。

<昆虫物語 みなしごハッチ>
タツノコプロのメルヘンアニメ代表作。普遍的な母と子の愛情を描いた名作。

<てんとう虫の歌>
両親を亡くした七人兄弟が、力をあわせて明るく生きていくお話しでしたね。

<タイガーマスク>
「巨人の星」「あしたのジョー」と並ぶ、梶原一騎の代表作。
主人公の伊達直人は、自身の出身施設である孤児院「ちびっこハウス」と子ども達のためにクリーンファイトのプロレスラーとなって闘う。

「ちびっ子ハウス」を影で支えるヒーロー「タイガーマスク」の話は今も心に強く残っています。
そして、現実に「伊達直人」を名乗る匿名の人物が児童施設などに寄付する現象(タイガーマスク運動)がありました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/タイガーマスク運動

テレビマンガのお話しとはいえ、伊達直人の善行に心打たれた子どもが、大人になって行動を起こしたのでしょう。
タイガーマスクの話をすると、泣けてきます…(T_T)

アニメ監督 高畑 勲氏(スタジオ・ジブリ)がこれまで手がけた主な作品には、共通するテーマがあるように思います。
『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』『赤毛のアン』『じゃりン子チエ』など、いずれも孤児、あるいは保護者に恵まれない子どもを描いてきたこと。
そのテーマを最も激しく描ききったのが『ほたるの墓』だったのではないかと思います。


【社会を描く】
<妖怪人間ベム>
「妖怪人間」時には人々に迫害され、また時には友情を育みながら、いつか人間になれる日を夢見て彼らは世に仇なす悪と戦い続けるのだった。3人の合言葉は「早く人間になりたい!」
妖怪ブームの頃のホラー色が強い作品でしたが、今思うと、社会的なメッセージが強く込められていたようです。エンディングでは「大人は一緒に遊んじゃいけないっていうけれど、ベロはいいやつなんだ」と歌っています。

<あしたのジョー>日本マンガ史に残る傑作ヒーローマンガ、私も大好きでした。ドヤ街・泪橋について。<アパッチ野球軍>の「アパッチ」など。


【動物もの】
この時代は子どもが親しみやすい「動物」がでてくる作品が多かったと思います。今はキャラクター(ぴかちゅうとか)が主流ですかね。

<ロッキーチャック>
家族と離れ、緑が森に来た山ねずみのロッキーチャック達の生活を描いた物語。
ロッキーが冤罪で森を追い出されそうになったり、ビーバーのダム建設をめぐって水利権でもめたりとシリアスな話が多かったです。

わんさくん・どんちゃっく、狼少年ケン、ジャングル大帝レオ…。
動物の世界に託した「社会風刺」という作品も多かったように思います。

こうやってふり返ると、やはりこの時代の「テレビまんが」には沢山感動を貰ってたんですね。
若い世代にアニメが注目される時代ですが、この辺りの「テレビまんが」は地味な存在です。
また伝えて行きたいと、今回ふり返って思いました。

ぜひアーカイブ映像をご覧下さい。

奈良の今を伝えるインターネット放送局 DEERs Nara Channel 生放送の番組です。
ご試聴は番組HPよりライブ放送をお楽しみください。
http://www.deers-nara.com/

月与志site
http://tsuyoshi-jp.com

Facebook Artist page「月与志」
http://www.facebook.com/tsuyoshi.art
posted by 月与志(tsuyoshi-jp) at 01:02| Comment(0) | 月与志のカルチャー夜話
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