2015年6月22日放送 第七十四夜は、コトコトイヌイくんをお迎えして、久しぶりの「和食」フリートーク。
テーマはアジア各国の料理などの文化を通して、日本と「和食」を考える。脱線あり(´ω`)
【月与志のカルチャー夜話 第七十四夜 〜アジアン料理と日本】
各コーナーの詳細は以下です。
あなたの好きなアジアン料理は何ですか?
タイのトムヤンクン、バリのナシゴレン、インドのカリー、中国の四川料理、韓国のビビンバ…
刺激的な辛さが特長ですね。
それに比べると、日本の料理の味付けは、あっさりさっぱりが好まれます。
どうして日本の料理は隣国のように辛くならなかったのか?これが私の長い間の興味でした。
今回はその謎にせまっております。

東南アジアや中南米といった暑さの厳しい国では、唐辛子など、スパイスを多用した料理が多く食されており、
定説として、辛味の発汗作用により体温を下げる、食欲増進効果、防腐効果などが期待できるからといわれています。
よくわかる話ですが、私の好きなベトナムの料理は、やはり隣国(タイ・カンボジア)と明らかに違う、辛くない味付けです。
広大な中国では、地域(北京・四川・広東・上海料理など)によって味の傾向が全く違うそうです。
詳しくは→第四十六夜 〜書家くず上ともこ先生・日本の中華
韓国料理もキムチを始め辛い印象ですが…。
実は韓国では、味ではなく見た目の「赤」が重要といいます。
〜道教の陰陽五行の思想にのっとり、五味(甘、辛、酸、苦、塩)五色(赤、緑、黄、白、黒)五法(焼く、煮る、蒸す、炒める、生)をバランスよく献立に取り入れることを良しとする〜という発想なのだそうです。
文化的な違いというものが大きいのかも知れません。

ちなみに唐辛子は南米原産のものが、安土桃山時代にポルトガルから日本にもたらされ、その後朝鮮半島に渡ったといいます(異説あり)
それまで白かったキムチが、唐辛子の導入で鮮やかな赤になったそうです。
一方、日本食においては、唐辛子をふんだんに使うような事もなく(ないですよね?)人気の七味唐辛子は、唐辛子にケシ、陳皮、ごま、山椒、麻の実、しそ、青のり、生姜、菜種などと加えた微妙な味わいを楽しむものです。
ここには「和」すべてに通じる〜あっさり、そこはかとない味わいを好む日本人の感性が現れているのではないでしょうか?
精進料理や懐石料理は、質素でありながら様々な工夫が施されたものだそうです。
というような、とりとめのないお話しを、イヌイくんを交えて繰り広げております。
ぜひアーカイブ映像をご覧下さい。

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