2017年01月26日

ルーヴルNo.9 〜漫画、9番目の芸術〜に行ってきました

岸辺露伴が大阪に来てるぞぉおぉおぉ…ということで 笑)グランフロント大阪で開催中の「ルーヴルNo.9 〜漫画、9番目の芸術〜」に行ってきました。

少年時代よりお馴染みのJOJOはともかく、フランスの芸術マンガ(乱暴な表現ですが)バンドデシネを知る機会と思い行ったわけですが、日本のマンガ作品と比べるとこうも違うのかと、カルチャーギャップを感じた訳ですが、それ以上に「ルーブル美術館」が凄すぎました。
芸術の殿堂はハンパないぃいぃいぃい!!!

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■「漫画」でルーヴルを表現する、「ルーヴル美術館BDプロジェクト」
日本の「まんが」、アメリカの「コミックス」のように、ヨーロッパのフランス語圏には古くから独自に発展してきた「バンド・デシネ(BD)」という漫画文化があります。「バンド・デシネ(BD)」には、大衆的な作品がある一方で、まるで絵画のような複雑で技巧に富んだ作品も多く、子どもから大人まで幅広く人々に楽しまれています。「ルーヴル美術館BDプロジェクト」は、「漫画」という表現方法で、より多くの人々にルーヴル美術館の魅力を伝えるために企画されました。ルーヴルが漫画家たちに白紙委任し、“ルーヴルをテーマに自由に作品を描いてもらう”という、かつてない企画です。
公式サイトより

バンド・デシネというと、今回触れられておりませんが、なんといってもメビウス
メビウスの革新的な表現は、1980年代以降の日本漫画も強く影響をうけました。
以前京都マンガミュージアムで「バンド・デシネ」の現在を紹介する特集を見たことがあります。
【月与志のカルチャー夜話】 第二十二夜 カルチャートーク「マンガ」#01 フレンチコミック バンドデシネの世界

こちらの展覧会はルーブルが選んだフランス語圏のBD作家と、日本のマンガ家が、ルーヴルをテーマに描いた16作品を紹介する(全て読めるわけではない)というものでした。
一つ一つを読み解いていくのが大変で…結構疲れました。というか、バンド・デシネ作品は難解な印象。それに比べて日本のマンガ作品はどれもすっと頭に入ってきます。
これが芸術とマンガの違いなのね…と思ったのですが、よく考えてみると日本のマンガ独特の表現やお約束を私がよく知っているからなのであって、フランス人が日本のマンガを読んで難解に感じる可能性もありますよね。

日本の漫画家からは荒木飛呂彦先生、谷口ジロー先生、松本大洋先生、五十嵐大介先生、坂本眞一先生、寺田克也先生、ヤマザキマリ先生の作品を見ることができました。
それぞれ作家性あふれた見所の多いマンガでした。ここでは書ききれませんので、詳しくは次回の番組で述べます。
→月与志のカルチャー夜話 第125夜 エレクトロニカ(未)

ひとつだけ「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の有名なドオォォォオォォォオのポージング!またなんてインパクトの強いわけのわからん決めポーズ!と思っておりましたが、これルーブルのミケランジェロのオマージュだったんですねぇ。
荒木先生が若い頃ルネッサンス美術に触れて、ネジレの美を発見しあのJOJOの様式美が生まれたのだそうですよ。
(詳しくは「月夜 JOJOのROCKな冒険」にて:近々特集予定)
そして、ミケランジェロが凄すぎました。

個々の作家の作品の他、日本のマンガとBDの違いも紹介されていて興味深いところでした。
マンガ表現の源流は1830年代スイスの画家ロドルフ・テプフェールの「コママンガ」なのだそうで、マンガ・BD・アメリカンコミックもルーツは同じだったのですね。
それぞれの表現様式の違いはそれぞれの国の文化事情などが反映されて発展したのでしょう。
個人的に、日本のマンガは戦後確立された様式を今も根強く受け継いでいるのだなぁと、BDと比較して感じました。

今展覧会は「ルーブル美術館」という共通のテーマを、それぞれの作家がどのように捉え表現しているのかを比べてみると、それぞれの作家性が際だってきて面白いと思います。
丁度、POP音楽で例えると「トリビュートアルバム」を聞くような感じですね。
良く知ってるアーティストがあの名曲をどのようにカバーするかを楽しみつつ、初めて耳にするアーティストにピンとくる曲があったら興味をもってみる、そして、改めて称賛されるアーティストの偉大さを再認識するわけですが。

そう「ルーブル美術館」改めて凄い所なのだと思い知る事になりました。
そもそも芸術に序列をつけるとか、誰が何のために?と正直思っておりましたが…
※フランスにおける芸術の序列。第1から8までは順に「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」「文学(詩)」「演劇」「映画」「メディア芸術」とされる(諸説あり)
フランスというか西洋社会において「芸術」がどれほど重要な存在なのか…「ルーブル美術館」をちょっと知るだけでも感じる物がありました。

モナリザ、ミロのヴィーナス、ニケ、革命の女神がある美術館、というだけではありませんでした。
古代エジプト、オリエント、ギリシア・ローマ、イスラムの文化を伝える至宝があり、イタリアルネサンス、フランス革命、ナポレオン、王族の栄華と近代化、ルーブルの歴史を見ただけでもあまりにも厚く重い存在感。
丁度展覧会に出かける直前に「ルーブル美術館」を深く知る特集を見ていて良かった。
とても書ききれませんので、また番組でお話しましょう。

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2017年01月25日

京都鉄道博物館に行ってきました

恒例のスケッチ会で、京都鉄道博物館に行ってきました。
2016年春にオープンした話題の施設で、鉄道好きのみなさんで大賑わいと聞いておりましたが、十分ゆったりと見ることができました。

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広い館内には、引退した名車両たちが展示されておりました。
新幹線、憧れのブルートレイン、働き者のディーゼル車からレトロな蒸気機関車など。
昭和生まれの男の子ならきっと誰もが憧れた車両の数々、懐かしい気持ちになりました。
私にとって新幹線はやはり初代0系です。JRと国鉄では文化が違うように思います。

電車の展示のみならず、周辺の機器や仕組み、運転シュミレーター、国鉄時代からの鉄道の歴史についても押さえてあります。熱烈な鉄道マニアには堪らない博物館ではないでしょうか。
親の話によると私も多分に漏れず電車大好きな子どもだったようですが、その後あまり電車や船、飛行機、車などに興味を深めることはなかったので、残念ながらそれほど詳しいお話しはできません。

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寝台列車で旅するのが好きな友人は、いわゆる理系な物事が好きな人なのですが。
きっとこのような、論理的でテクノロジーを感じるビジュアルに心惹かれるのだと思いますね。

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これなどは、電子音楽テクノミュージックの操作卓と共通するルックス(はい、また訳分かりませんね)
マシーンが奏でるビープ音と、規則正しく運行する列車の機械音に共通する嗜好を感じ取るは少なくないと思うわけです。
なにしろテクノを世に広めた「クラフトワーク」の名曲「Trans-Europe Express」はヨーロッパの国際特急列車の走行音を表現しているそうですよ。

館内にはミニチュア列車が走っていたり、体験型の施設があったりと家族で楽しめるようにもなっていました。
館内レストランのメニューは子ども向けな印象、おすすめは駅弁を買って食堂車(を改装した食事処)ですかね。

■蒸気機関車
もっとも心惹かれたのは、なんといっても汽車でした。色々とロマンチックですねー。

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梅小路蒸気機関車館だった頃からあったという扇形機関車庫には沢山のSL達が収まっています。
義経号デコイチ(D51形蒸気機関車)は有名ですね。

菊のご紋があしらわれたひときわ目立つ汽車がありましたが(C58形蒸気機関車)皇室のお召し列車牽引仕様というそうです。
そういえば奈良の畝傍御陵前(うねびごりょうまえ)駅舎内に「貴賓室」がありますね。かつてこのような所で走った機関車なのでしょうか?(調べきれませんでしたので想像です)
もうひとつ、明治時代に京都から奈良の大仏前まで客を運んだという「大仏鉄道」が存在したんですよ。

見てるだけでも魅力的なSLですが、ここでは実際に蒸気を吹き上げて「SLスチーム号」が走行しております。
石炭を燃やして力強く客車を牽引する姿を見ると、まるで生命が宿っているかのようです。

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蒸気機関の展示もあり、そのレトロなテクノロジーに心惹かれました。
ハイテクではなく、蒸気を発生させて動力を得る簡素な仕組みですが、理にかなった美しさがありますね。
スチームパンク(steampunk)というSFのジャンルから発展したレトロフーチャーな様式美がありますが、興味がわいてきました。

悲しげな汽笛の音を聴くと思わず「汽車は〜闇をぬーけて♪(銀河鉄道999)」と歌ってしまう昭和世代です。
「白い煙を吐き出しながら〜遠い田舎が飛んでゆきます♪(はっぴいえんど)」でもいいのですが。
そういえば60年代の歌や映画や小説などには、汽車が登場します、ということはその頃はまだまだ汽車が走っていたのですねぇ。
調べてみましたところ、1975年頃を境に実用としての汽車は日本各地から姿を消したのだそうです。
私は乗った記憶はないのですが、生まれたときはまだ走っていたのか…惜しいなぁ。

館内には様々な展示がありますが、なぜかレコードのコーナーがありまして「いい日旅立ち」「あずさ2号」「恋の終列車」「愛の終着駅」…など。
鉄道が人々の生活に欠かせないものとしてあったことを示すものとして展示されているようです。

丁度今、京阪電車の中之島線なにわ橋駅コンコース内にある「アートエリアB1」にて鉄道芸術祭が行われておりまして(残念ながら未見)
鉄道は輸送手段のみならず、都市の構造や景観、経済システム、時間の概念など人々の暮らしや社会そのものに大きな影響力があったという視点を提示しており、なるほどねーと。かつて阪急電車が梅田や宝塚を作ったという話を聞いた事あります。

というわけで、なにやら散漫なお話しになりましたが、鉄道そのものに詳しくは無いので、鉄道にまつわるお話しを色々書いてみましました。

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2017年01月23日

「新春酉年」墨絵アートてぬぐい

「酉年」の新柄です。
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定番もおめでたいものをセレクト。
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今だけ何時もと少し違う新春仕様となっております。
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出来上がり次第随時お納めしておりますが、手描きですので数に限りがございます、予めご了承ください。

詳細は以前の記事をご覧下さい
朱鳥さま 墨絵アートてぬぐいのご案内

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