2016年10月20日

2016年 正倉院展はじまります

毎年恒例になりましたが、今年も正倉院展期間中「手ぬぐいの朱鳥」様ブースに墨絵てぬぐいを出品させていただきます。
第68回正倉院展奈良国立博物館にお出でになる際には、ぜひお立ち寄り下さい。

第68回正倉院展|奈良国立博物館

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手ぬぐいの朱鳥様で、たいへん好評頂いている「墨絵てぬぐい」。

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この秋の正倉院展を期に、定番の四神シリーズがリファインされ再登場です。
こちらは正倉院展ブースのみ。

出品先の、校倉な会「手ぬぐいの朱鳥」さまは地下回廊ブース。
葉風泰夢(ハーフタイム)さま奥の、カラフルPOPな手ぬぐいがずらりと並んでいるところでございます。

餅飯殿の朱鳥本店にも引き続き定番ものがございます。
あわせてお立ち寄りください。

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朱鳥さま 墨絵アートてぬぐいのご案内
月与志|手描き墨絵てぬぐい

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2016年10月11日

真田丸絵〜草刈昌幸公と合戦関ヶ原・其の十から十三

大河ドラマ「真田丸」もクライマックス、そしていよいよ大阪の陣。
ますます面白く盛り上がっておりますね。

真田家のクライマックス「犬伏の別れ」と、人気の草刈正雄さん演じる真田昌幸公のご退場、
そして戦国ドラマの大一番 関ヶ原で、真田丸も一つの節目を迎えたように思いますので、ここで月与志丸絵もまとめてみました。

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其の十:決断(犬伏の別れ)


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其の十一:第二次上田合戦


それぞれの逸話やドラマに関する感想はすべて絵に描き込んでおりますのでご覧あれ。
ここでは絵そのものについて述べたいと思います。

以前の記事→真田丸絵〜其の一から九
でも述べました通り、近頃流行りの丸絵に参加して絵の腕を磨くことを目的に毎週せっせと描いております。

最近学んだことは、人物を描くという事一つとっても様々なレベルがあるのだなということ。
例えば、登場人物をリアルな描写で描く似顔絵は、ドラマチックな描き込みで俳優さんへの思いを注ぎ込んだような一枚絵として完成されています(〜絵では主流の描き方ですね)
しかし写実的に描いたものばかりではありません。主観的に美しく(自分たちがときめく絵に)変換した人物画、かわいくデフォルメした似顔絵、シリアスな状況をコミカルに読み替えたマンガ、ささやかな萌えポイントを拾い上げた絵など…丸絵は実に多彩です。

また主観的な感情を排して客観的な情報を伝えるキャラクター化というものもあれば、キャラそのものにオリジナルとは別の魅力が生まれ一人歩きする例もありますね。

日本人のかわいいキャラを愛する歴史は長い…という最近の考察
レポート:大妖怪展atあべのハルカス美術館

そんな訳で、人物を描くこと一つとっても様々なレベルがあることを意識して、色々描き分けを試していたのが最近です(上手くいっておりませんが)


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其の十三:英雄逝く

草刈昌幸公と本田ライダー忠勝…思いの丈を描き込んだクライマックス回。
さらに今まで描けなかった既に退場した方々を描き込み、少々詰め込みすぎました…。


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其の十二:決戦関ヶ原〜其の壱

大きな話題になった「超高速関ヶ原
真田目線で描く事を徹底した真田丸では、戦国ドラマの大一番「関ヶ原」も数分にまとめられ、それについての批判や不満の声も多数。
私はそんな時こそ、個々人の想像力で補ってドラマを補完すべき、その為の丸絵でしょうという事を申し上げたく、幻の真田丸版関ヶ原を補完するというテーマで取り組みました。


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其の十二:決戦関ヶ原〜其の弐

関ヶ原合戦は、その前(伏見城攻め・ガラシャ壮絶・小山評定・岐阜城陥落と織田宗家断絶・田辺城と細川幽斎・秀忠遅参・杭瀬川の戦い)
中(松平忠吉の抜け駆け・宇喜多隊の明石全登の活躍・島左近と並ぶ三成重臣蒲生郷舎(頼郷?横山喜内?)・後藤又兵衛の活躍・宮本武蔵参戦・小早川秀秋の逡巡の理由・島津の退き口・本多忠勝は名馬を亡くすも無傷)
後(佐和山落城と石田正澄・三成逃亡時の逸話・干柿)など
興味深い話が山盛りあり、とても全部描くことかなわず。

真田丸でスポットが当たっていた治部刑部金吾の逸話を中心に2枚にまとめました(初出の群像絵は一枚で構想していたためです、改めて二枚綴りになりました)
高速関ヶ原では、石田三成大谷吉継の無念の死だけが描かれておりましたが、そこに至るまでのドラマがあったことを想像して頂ける様に、
特に石田三成は、合戦後大津城で、家康と東軍諸将との対面という大きな見せ場がございますので、
真田丸の三成公がどのようにここを演じられるのか想像して、ドラマを補完していただければ幸いです。

なお、合戦関ヶ原は史実の逸話(後世の作り話も多分に含まれますが私はそれも含め日本人が愛してきた歴史と考えます)と、大河ドラマ「葵徳川三代」を元に描いております。
現放送中の真田丸とは世界観が異なりますが、関ヶ原合戦を時間をかけ大迫力で描いておりますのでお勧めいたします。

というわけで、最近はドラマに思い入れが強くなり、描きたい事やエピソードが増えてまいりまして、
その内容を自分なりに編集して一枚絵に細かく描きこむ傾向が強まり、気がつけば雑誌の誌面のようなレイアウトになりました。
効率よく情報を盛り込むにはやはり最適の方法ですが、しかしながら一枚絵としての面白みが無くなってきたのが不満です。案外、最初に勢いだけで描いた「瓜売り」が面白く新鮮に思えて来ましたので、原点回帰してみようかと。

決戦関ヶ原に関しては読み物になってしまいました。手描きの文字は長文には向かないと思うので本来ならフォントを使うのですが、真田丸絵では手描きがテーマなので、あえて手描き文字で押しています(読みにくいでしょうがご容赦)
しかし文字ひとつとっても、意味を持たせる雰囲気のある書き方から、情報を伝える読みやすい書き方まで幅広くあるのですねぇ、まだ身についておりませんが。

というわけで、真田丸もついに最終章。
丸絵も少し描き方を変えて、大阪の陣も思い入れたっぷりに描きたいと思います。


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2016年10月08日

レポート:大妖怪展atあべのハルカス美術館

久しぶりのアートレポートです。
2016年夏、大阪あべのハルカス美術館で開催中の「大妖怪展〜土偶から妖怪ウォッチまで」に行ってきました。
今年は妖怪や地獄絵が話題に上がる事が多い気がいたしますが、そんな中開催されている本格的な展覧会。
大妖怪展〜土偶から妖怪ウォッチまで

大きな特長といたしまして、日本人にとって妖怪とは何かを探るテーマを持っていることがまず挙げられます。
土偶から妖怪ウォッチまでというタイトルが示すように、日本の歴史を遡りながら、その時代ごとに現れた「妖怪的なもの」古代の土偶、中世の怪異もののけ地獄の鬼百鬼夜行付喪神(つくもがみ)近世の妖怪、そして現代の妖怪ウォッチなどが取り上げられておりました。

妖怪〜つまり日本人が怪異的な物事に何を感じどうつきあってきたのかが形となったものですね、その流れを俯瞰できる・見応えのある展示でした(いわゆる妖怪図鑑的な展示ではありません)

もうひとつの特長としては、一般的な展覧会のようにアート作品を鑑賞するものであること。
今までは民俗学で語られる事が多かった妖怪が、美術史観で鑑賞できるというものです。
土偶や絵巻物地獄絵辟邪絵浮世絵、そしてアニメ…。

あの伊藤若冲が描くユニークな付喪神、歌川国芳の迫力ある怪奇な浮世絵、月岡芳年の優れて耽美的な恐怖絵といった名高い絵師の作品を拝見できただけでも私は満足いたしました。そして最も眼福だったのは葛飾北斎の肉筆画でした。
土佐光信鳥山石燕はもちろん、貴重な国宝や重要文化財指定の六道(地獄)絵なども拝見。劣化が激しいのは正直残念ですが、歴史的なものです。
昭和に妖怪を広めた水木しげる先生は登場いたしませんが、日本の妖怪を俯瞰して知るには良いかと思います。

ところで、仏道で教わる地獄の恐ろしさを伝えるために描かれたであろう地獄絵は、残酷で怖ろしい絵に違いないのですが、どうも中には…明らかに楽しそうな地獄絵があったりして驚愕しました。
江戸の稚拙美という説明がありましたが…そういった感覚が存るのか、と頭に留め置きましょう。

いわゆる「妖怪」が形作られるのは江戸時代。江戸という都市で文化が飛躍的に発展し出版物が沢山つくられたといいます。
それまで怪異的なものに様々な形が与えられてきたものが、ここで熟成され?妖怪と名付けられ発展したようですね。
この頃に作られた妖怪百科事典的な本も多数紹介されていました。

で、この頃から「妖怪」はなんだか可愛いく描かれていることに気がつきます。身近な物が化けた(今で言う擬人化?)付喪神はもちろん、江戸時代に流行した怪談・幽霊なども、怖ろしさの裏にある悲しみと申しましょうか、単に禍々しいだけではない、人への情が見え隠れする存在のような気がします。

そんなわけで、日本人のKAWII(かわいい)文化のルーツを見いだして、一枚描いてみました。

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現代の妖怪ウォッチはもう直球ストレートに、カワイくユルいキャラで描かれておりますね。

ところで、この展覧会を観た後、映画「シンゴジラ」を観ました。ゴジラは圧倒的に禍々しく、人が畏れる神のような存在として描かれておりました(シンゴジラについては私の番組で3回ほど取り上げましたのでまた後ほど)
その強烈に怖ろしいジンゴジラを「蒲田くん」「品川くん」としてとっても可愛らしく描き直し愛でる事が一部で流行っております。
シリアスなもの怖ろしいものを、可愛く捉え直す、というのが近頃の若い世代で流行る美意識だと発見したのですが、実はもっと昔からあったことなのかもしれませんね。

というわけで、大阪あべのハルカス美術館で開催中の「大妖怪展」2016年11月6日まで。

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